『It’s Our Time』 new album 2015.8.12 on sale

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NEWアルバム「It’s Our Time」2015年8月12日(水)Release!CDには「Hello,shooting-star(アニメ「暗殺教室」エンディング・テーマ)」、「BF(フジテレビ系ドラマ「ディア・シスター」挿入歌)」、「I’m Scarlet(TBS系火曜ドラマ「東京スカーレット~警視庁NS係」主題歌)」、「ICE CANDY」をはじめ、アルバムに先駆けて春のツアーでも披露していた「It’s Our Time」、「Never look back」、「cocoon」を含む新曲7曲を収録。
※新曲のうち、「IROIRO」はNHKプレミアムドラマ「ある日、アヒルバス」主題歌に、「Never look back」は「FCI News Catch!」テーマ曲に決定!
DVD/Blu-rayには「It’s Our Time」Music Video、「cocoon」Lyric Videoに加え、3ヶ国8箇所を2人だけで回り国内全会場更にはパリ・台湾公演がSOLD OUTとなった春のツアー「moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 SPRING~OFUTARISAMA~」の東京公演(AKASAKA BLITZ)の映像も全曲収録。

Message from moumoon

It’s Our Time”あたらしい発見を”
”音と言葉の実験を”
「私たちが楽しむ時間=It’s Our Time」
をテーマにした作品。

OFUTARISAMAツアーを終え、
秋にはMINAMINASAMA(皆々様)と、
楽しい”It’s Our Time”ツアーを作ってゆけたらと思っています!
8月に発売するこのアルバムを、楽しみにしていてください!

CD+2DVD

AVCD-93147/B~C 4,860円(税込)

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CD

  • 01 It’s Our Time YouTube
  • 02 Never look back
  • 03 IROIRO YouTube
  • 04 I'm Scarlet YouTube
  • 05 Eclipse
  • 06 Fight Back
  • 07 cocoon YouTube
  • 08 ICE CANDY
  • 09 WATASHINOSUBETE
  • 10 BF YouTube
  • 11 Hello,shooting-star YouTube

DVD①

  • 「moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 SPRING~OFUTARISAMA~」 IN AKASAKA BLITZ 2015.05.24

DVD②

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CD only

AVCD-93149 3,240円(税込)

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CD

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  • 06 Fight Back
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  • 08 ICE CANDY
  • 09 WATASHINOSUBETE
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  • 11 Hello,shooting-star YouTube
  • 12 It's Our Time(English version)-Bonus track-

CD+Blu-ray

AVCD-93148/B 5,616円(税込)

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CD

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Blu-ray

  • 01 「moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 SPRING~OFUTARISAMA~」 IN AKASAKA BLITZ 2015.05.24
  • 02 It’s Our Time (Video Clip) YouTube
  • 03 cocoon (Lyric Video) YouTube
  • 04 Making of “It’s Our Time”(約5分収録)

CD+Blu-ray(オフィシャルファンクラブ「月面基地」限定盤)

AVC1-93160/B 5,616円(税込)

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CD

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  • 12 It's Our Time(English version)-Bonus track-

Blu-ray

  • 01 「moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 SPRING~OFUTARISAMA~」 IN AKASAKA BLITZ 2015.05.24
  • 02 It’s Our Time (Video Clip) YouTube
  • 03 cocoon (Lyric Video) YouTube
  • 04 Overseas! behind the scenes...(約15分収録)

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※8/22タワーレコード新宿店&9/5WonderGOO 守谷店 GOOst

official review & liner notes

『It‘s Our Time』Official review

moumoon『It's Our Time』 ~新たな扉が開く“いま”を感じさせる次世代ポップな高揚感~

ポップシーンのマエストロ、YUKAとKousuke Masakiによる2人組ユニットmoumoon。ほぼ全ての楽曲のサウンド・クリエィティブ、アレンジメントを2人で手がけるセルフ・プロデュース・アーティスト。1年半振りにリリースする最新アルバム作品『It's Our Time』は、J-POPシーンへ“音と言葉の実験。あたらしい発見”を問うネクスト・ステップへの覚醒だ。

一般的なmoumoonのイメージと言えば、魔法感あるポップな浮遊センスを思い浮かべるリスナーは多いだろう。しかし、海外の名だたるフェス『JAPAN EXPO』(フランス)、『SXSW』、(アメリカ)、『The Great Escape』(イギリス)でのライブ経験を経た最新作『It's Our Time』では、海外ポップシーンと同時代的にシンクロするシンセ・ポップの取り入れ方など、絶妙な“いま”を感じさせる高揚感あるサウンドが魅力だ。

2014年1月にリリースした前作アルバム『LOVE before we DIE』は“死ぬ前に聴きたい音楽を”というコンセプチュアルな作品だったこともあり、その反動もあってか今作はよりフリーダムさを追求しているという。そのことをヴォーカル&リリックを手掛けるYUKAはこう語る「新しい扉が開けたと思います。初めてアルバムを作った時みたいな、初めてCDを出す時のような感覚なんですよ。1年半前にリリースした『LOVE before we DIE』で、一区切りついたような感じがしたんですね。そこから、その延長でいく選択肢もあったんですが“いま一番自分たちが表現したい雰囲気って何だろう?”って考える時間があって、『It's Our Time』のような自由な作品が生まれました」。

ギター&コンポーサーのMasakiはアルバム『It's Our Time』についてこう語る。「ここ最近のアルバムは、コンセプトというかテーマがあったんです。なのでテーマに合わせてサウンドを寄せていました。今回は、割と制作期間を長く持てたので、曲ごとにアイディアを練れたんです。なので、アルバムとしてのテーマは決めていなくて、自由に、好きな感じに作っています。だからこそいろんな方向に広がりました。シングル曲はコンスタントにリリースしてるんですけど、アルバムの中でも良いフックになって、ちゃんとマッチしているんですよ。だから散らかってはなく、ちゃんと流れも生まれたんだと思います。楽曲のクオリティにこだわったので没になった曲もいっぱいありました(苦笑)。なんていうか、作っていて楽しい曲、聴いていて楽しい曲、何回も聴きたい曲を選んで、完成させていきました」。

もともと、楽曲の評価の高さもあり、海外シーンとシンクロする要素があったmoumoon。最新作『It's Our Time』では、カラフルに弾けるリード曲「It's Our Time」、ヒット感あるシンセポップな「Never look back」、魔法センスを感じさせる「IROIRO」、ゲーム的世界感を表現する「Fight Back」、高揚感あふれるキラーチューン「cocoon」、屋外が似合うダンスチューン「ICE CANDY」、英語詞でスムージーな「BF」など、海外の最前線ポップシーンで活躍するバンド、パッション・ピット、ハイム、フォスター・ザ・ピープルなどと、サウンド的に接点を感じられたことが興味深い。moumoonのポップ感覚が、いかに世界水準のポップセンスとシンクロしているかは、本作を聴けば伝わるだろう。

さらに、アルバム収録曲でもじっくりと聴きたいスローテンポな、ひんやり感がたまらない「I'm Scarlet」、皆既月食をテーマにした「Eclipse」、大人のリアルな日常と向き合う「WATASHINOSUBETE」、人間関係の本質を描く「Hello,shooting-star」など、あらゆる楽器を独自なアプローチで駆使し、職人センスを垣間見せる細やかな音や言葉へのこだわりにも注目したい。

こういったセンスは、アルバムのジャケット・アートワークにもあらわれている。写真からイラストへのシフトチェンジ。アーティストとして、ムードが変わったことを大きく表現しているのだ。いわゆる“ゆるさ”というか、“カチっとしなくていいんだ”という心持ちのありかた。Masakiは「あんまり決めない感じがいいんだよね、今は」と語っている。

全11曲+1曲(CD Only盤/オフィシャルファンクラブ「月面基地」盤のみボートラ付)。moumoonらしさあふれる宝物のようなオリジナリティあるポップ感。5年後、10年後も楽しめるサウンドを目指したという最新作『It's Our Time』が解き放つ永遠の輝き。moumoonの目線は、確実にポップシーンの未来を見据えている。

テキスト・取材:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

『It‘s Our Time』全曲解説

自由度の高いポップ・センスが弾ける6thアルバム『It's Our Time』について、“メンバー自身による全曲解説:セルフライナーノーツ” をテーマに話を聞いてみた。様々な楽器を駆使したサウンドへのこだわり、歌詞の裏側に込めた想いの強さに触れててみてほしい。“世界水準のポップ感覚”とシンクロした、moumoonのアーティスト性の高さが垣間見えることだろう。最新アルバムの手引き、楽しみ方のガイドとしてお楽しみあれ!

●1曲目:It’s Our Time

Yuka ここ最近のアルバムは、テーマがまずあって、テーマに合わせて楽曲を制作していました。でも今回のアルバムは、自由に、自分たちを表現するアルバムにしたかったんです。もちろん、テーマやレコーディングで完成された世界観も大切なんですけど、今回のアルバムは自由さだったり、ライブで表現している生々しくもダイレクトな音世界にこだわってみました。まさに“「It's Our Time」=私たちが楽しむ時間”だと思っています。

Masaki インディーズ時代に「Flowers」って曲がありまして、当時Yukaちゃんの声を録音した時と同じような「あ、すごいいいな!」って感覚が蘇ってきたんです。「It’s Our Time」という曲が生まれて、moumoonとして一回りした感覚があるんですよ。

Yuka 「It’s Our Time」は、メロがシンプルだし、楽器の構成もシンプルなんですね。なので「もう一癖欲しい!」となって、早口な「I’m curious about〜」ってフレーズを挟んでみたら、ちょっとヘンテコで面白くなったんです。これまでは、メロディにしっかり言葉を当てはめることを大切にしてきたんですけど、今はあえて崩すことに興味があります。うまくいったので良かったです(笑)。

Masaki 「It’s Our Time」は自由な曲ですね。曲のどこが大事で、どこを目立たせたいかってことを考えたナンバーです。

Yuka 取材で「アルバムが出来てみてどうでしたか?」って質問をされた時に、なんて答えようかなって考えていたんです。正直に言葉にするとしたら「すごく柔らかくて常に形を変えながら、ぶにょぶにょした得体の知れないモノが私たちからポーンって出てきたみたいな。これが何なのかは、これから突き詰めていきたいです!」っていう感覚のアルバムなんですよ(苦笑)。まぁ、分かりやすく言えば「自分たちから、何が出てくるか分からないという面白さと、スリルを感じたアルバム制作でした」って感じですね。「It’s Our Time」は、そんな世界感を代表する曲です。

●2曲目:Never look back

Yuka 久しぶりに天井が高いっていうか、頭の上に何もない青空を想像できるような曲が生まれました。歌詞は、いつも歩きながら考えるんですけど、そんな曲に重なる気持ちを書いてみました。この曲が出来るまで、わりと長いこと地下に潜ってたような感じだったんです(苦笑)。スパッと、トンネルを抜けたときに広がる景色のような心情で歌詞を書いています。

Masaki  最初、Aメロは英語詞だったんです。響きが良くて、テンションが上がってアレンジを頑張りました。もともとリフは派手なシンセ・サウンドだったんですけど、かなり抜き差しをしてバランスをとりましたね。

Yuka スタジオにある楽器をシャカシャカ鳴らして「じゃあ、これ録ります!」って、マイクを簡易的に立てて、シェイカーを振って、どれが合うかなって音を探っていました。結果、ウドゥという民族楽器を使って、その音をずっと入れたり。
生音が入ると人肌なテイストが生まれるんですよね。

●3曲目:IROIRO

Masaki この曲は、これまでのmoumoonの雰囲気に近いかもしれません。

Yuka これまでだったら歌いだしを「なんでもない穏やかな〜」なんてしなかったと思うんです。でも、逆にやってみたくなりまして。きっかけは、曲のイメージありきですね。音が一滴一滴、しずくとして落ちてくるのをピチャッピチャッって浴びながら楽しんで欲しいっていうか。言葉にすると伝わりづらいかもしれないんですけど(苦笑)。日本語でしっかり伝えたいなって思った曲なんです。

Masaki Yukaちゃんがマジックワンドっていう楽器を使っていて。クラッシュ・シンバルのところで“シャーン!”って鳴っていて綺麗なんですよ。

Yuka 形状的には、太麺くらいの太さの針金が渦巻き上になっている飴みたいな。それを打ち鳴らすと共鳴して、美しい金属音が鳴るんです。上の方のキラキラした“シャラララン”って音になるんです。都内に色んな変わった楽器を取り扱っているお店があって、そこで買いました。とにかく楽器マニアなんです(笑)。それこそ、ツアーで「myself」という曲で使っていたウインドチャイムや、エナジーチャイムもそこで購入してます。あれはC、G、E、Fとか音階があって。全部買いたかったけど、すごい数になるので(苦笑)。選んで、これとこれだけ下さいって。でもそんな小物がどんどん増えていますね。

Masaki バイノーラル用のマイクで録ると面白そうですよね。

Yuka あ、それ私とてもやりたい(笑)。録音って大好きで、小鳥の音、川の音を録るの好きなんですよ。

Masaki そういえば、ギターがラッパっぽく聴こえるフレーズも良いんですよ。ホーンセクションみたいに聴こえるかな。一番最後のサビなんです。単音をいくつも重ねてオクターブで弾いてるのが効いてますね。

Yuka この曲でイメージしていたのは、都会で生活していて癒しを求めている女性像なんです。エステとかマッサージに行ってゆるっとした時間を得ていた人が、ふとした瞬間に、なんでもない道を歩いていた時に綺麗な花を見つけて「あっ、私髪をほどいて自由にしていいんだ……」みたいな。そんな瞬間が浮かんだんですよ。あと、以前作った「moonlight」って曲に出てくる主人公の女の子が、その後、いろんなしょっぱい経験をして、当時は下北に住んでいたんだけど、今ではもうちょっと静かな住宅街を求めているような。moumoonの曲には、そんな設定がいろいろあったりします。

Masaki 現実的な大人の日常生活。でも、よりリアルな柔らかさがあるんですよね、この曲には。

●4曲目:I’m Scarlet

Yuka 一番最初にまず音がありました。イントロのアコギの“タラタタンタタンタン”っていう印象的なフレーズ。「うわ〜、なんてカッコいいんだろう!」って思ってました。すごくシンプルなのに心に刺さってきたんです。ドラマに向けての書き下ろしだったんですけど「自分の今の気持ちを思いっきり吐き出してみよう!」って思わせてくれた曲ですね。メロディーなど、絶妙なヒンヤリ感というか。普段は出したくない、カッコ悪い部分も吐き出せたような感じがしています。

Masaki しっかりとした曲ですね。これは他のゆるさとは全然違いますね。真面目にやると、こういう曲もちゃんと出来るんです(笑)。イントロのギターは、パッと適当に弾いていたら、響きが良くてメモったフレーズなんです。たまにそんなアイデアが出たりするんですよ。なんてことないアルペジオなんですけど、でもギターのワンフレーズだけでヒンヤリ感が生まれたりするんですよね。そこから膨らませていった曲です。

Yuka ヒンヤリ感ですね。ちょっと冷たい感じ。歌っている表情もどっちかっていうとそうかな。目がキレッキレというか、ちょっとキツいところがあるみたいな。4曲目に、こんな曲があるとアルバムの展開的にも締まりますね。

●5曲目:Eclipse

Yuka この曲の歌詞は、海外ツアー中に構想を考えました。最終的にイギリスのブライトンの浜辺に座って、フードを被って海を眺めていたことがあって。だだっ広い海に、月の幻想的な光が照らされていて、太陽と月が回っているイメージが浮かんできたんですね。皆既月食ってあるじゃないですか? あれって地球から見て重なる瞬間があっても、軌道上では同じではないというか、同じ所にいるようでいて絶対に巡り合えないんですね。そんな、もどかしさが曲の原体験になっています。

Masaki この曲は、生のオーケストラを使わずにシンセ音と弦楽器のサンプルで壮大な感じを出したくて。なんか、バーチャルな世界観という裏テーマが僕の中であったんです。なので、これはパソコンのCPUパワーが大変だった曲ですね。ストリングスのサンプルとか、容量が大きい素材がたくさんあって、パソコンがよく止まってました(苦笑)。歌詞は、言葉のひとつひとつが確信を感じさせる想いの強さを持つ曲ですね。

Yuka このストリングスの使い方を、初めて聴いた時に「超革命的!」って思ったんですよ。バイオリンの打ち込みで後ろの方で鳴っている音ですね。音が醸し出している雰囲気がすごく壮大じゃないですか? 久しぶりにこんな曲が出来たなぁと思って。「青い月とアンビバレンスな恋」って曲が昔あったんですけど、あれは生のストリングスだったんですが、感覚的には近いかなぁ。

Masaki あえてギターのシミュレーターを通して歪みを表現しました。「Eclipse」は、大サビが好きなんですよ。そこに行く手前のコード進行が実はチャレンジングなんです。「ぎりぎりメロとコードが合って無いんじゃないかな?」って思いながら作っていて。「ここまでやっていいのかな? おかしいよな? でもカッコいいからいいか!」みたいな自問自答しながら、ちょっと不思議な感覚で仕上げました。

Yuka 大サビの手前のフレーズをず〜っと「ヴァレンシアだ!」って言ってたよね。

Masaki あぁ(苦笑)。ヴァレンシアってアーティストがいるんですよ。QUEENみたいなね。

●6曲目:Fight Back

Yuka ちょっと他の曲とはタイプが違いますね。私が作った曲をMasaki君が気に入ってくれて膨らましていった曲なんです。頭の中の想像では、ゲームのバトルフィールドが広がっていて、どれだけ進んでも戦いが続いていく世界感。ケガをした仲間を抱えてでも進んでいく覚悟があったり、すごく挑戦的ですね。サビの前のエフェクティヴなテイストもゲーム感あるかな。あと、演出的に水や雨の音を録音してきて、それをノイズとして織り交ぜてます。もともとゲーム大好きなんですよ。海外の3Dっぽいヤツとか。ホラー系も好きです。ゲームの曲をやりたい憧れはずっとあるんですね。

Masaki テンション平熱なまま、上がりきらない感じがいいんだよね。中毒性高いですよね。

Yuka この曲は、2人で歌える曲なんですよ。これまでもそんな曲を作っていたけど、あんまりうまくいってなくて(苦笑)。この曲はMasaki君も同じラインを歌っていて、はじめてうまく成立しました。ライブが楽しみな曲ですね。

Masaki 珍しく、オクターブ下で歌ってカッコいいなって。このタイプの曲は初めてかもしれないですね。新しい発見でした。2人ともメイン・ボーカルみたいだもんね。

Yuka そういう曲ってなかったじゃないですか? ずっとやりたかったんですよ。

Masaki あら、もっと早く言ってくれれば(苦笑)。

Yuka 全部じゃないですよ(苦笑)。

●7曲目:cocoon

Masaki イントロのちょっと変わったフレーズから曲が生まれました。もともとサンプル音源遊びの中で、偶然あのフレーズが出来たんです。このフレーズを活かして発展させようって。あと、Yukaちゃんの早口フレーズもカッコ良いよね。

Yuka イメージ的には、海外のポップ・ミュージックにあるような、細かい譜割のフレーズなんです。ミュージックビデオもだけど、東京のひんやりした感じを表現したかったんです。映画『バベル』って作品があるじゃないですか? 公開時に観た時に、あっ、東京だなって思ったんです。外国人視点の面白さですね。たとえば、ぐちゃぐちゃに進化しすぎた街、TOKYO。雷で光ったビルがモンスターに見えるような、ちょっと怖いセカイに迷い込んじゃったみたいなイメージ。だから寂しいし、少し冷たい感じがするんです。でも、あたたかいところを求めて歩いてるみたいな。

Masaki この曲って全部打ち込みなんですよ。エレキギターを一瞬入れてみたんですけど、ほとんど聞こえてこないかも……。

Yuka サウンド的には、moumoonらしさとして超えてはいけないフィールドのギリギリをせめぎ合う楽しさがありました。前作だったら絶対収録してないですね。でも本作『It's Our Time』では重要な曲。ライブでも盛り上がりますね。

●8曲目:ICE CANDY

Yuka 去年、フェス出演に向けて作った楽曲です。

Masaki 今年作ってる音とも、またちょっと違うよね。四つ打ちといえど生ドラムだったから。ライブが楽しい曲ですね。

Yuka 瞬発的な感覚を並べている歌詞です。フェスで電気グルーヴを聴いている時に感じる楽しさ「あ〜、このまま私溶けてなくなっちゃって!」みたいな感覚を言葉にしてみました。ミックスは電気グルーヴをやられている渡辺省二郎さんなんですよ。快楽的な開放感。理性とは関係ないところへ「いってしまえ!」って曲ですね。

Masaki パっと聴きだと「moumoonがダンスミュージックをやってる!」と言われやすいんですけど、こういう、アガる曲を生のリズムでやる面白さみたいなものがすごく好きですね。

●9曲目:WATASHINOSUBETE

Yuka はじめて歌詞から先に作った曲です。いつも曲先なんですよ。特別な楽曲ですね。私は、たまに自然を浴びに山に行くんですよ。この曲は、八ヶ岳に行った時に生まれて。歌詞は、なんでもない日常によくある言葉なんですけど、山から歌詞をMasaki君に送ったら、メロディーを付けたくれて良い曲になりました。すごく好きなタイプの曲ですね。派手さはないんですけど、心の中のことを歌っている曲ですね。

Masaki イメージはフォークソングですね。この曲はサビ頭の4行「髪をほどいて〜」から「息を吸って歌を歌う〜」にまずメロディーを付けました。それをYukaちゃんが良いって言ってくれたんで。じゃあやってみよう、と。なので、曲の他の部分は後から生まれたんですよね。

●10曲目:BF

Yuka ドラマの挿入歌として制作した楽曲だったんですけど、歌詞は大好きな友達に向けたメッセージなんです。その時自分が友達の大切さをあらためて感じていた時期でもあったので。
でも日本語だと表現がなかなか難しかったんですよね、だから結果、英語中心で歌詞を書き上げて行きました。

Masaki どちらかといえばmoumoonのCM的世界観に近い曲だと思うんですが、最終的にはドラマの世界観とmoumoonの世界観のバランスのとれた楽曲に仕上げられたと思います。

●11曲目:Hello, shooting-star

Yuka 歌詞のテーマは焦燥感ですね。「ない」っていう否定な表現が多いっていうか。でも、夢を追う気持ちを忘れたくはないっていう、大人になるうえで普遍的なテーマを歌ってます。なんていうか、小さい頃の自分を知ってくれている人っているじゃないですか? 家族や幼馴染だったり。子供の頃って、幼くてピュアな時期が誰にでもあったと思うんです。その頃の気持ちって、大人になってから初めて会った人とはなかなか分かち合えないじゃないですか? そんな切なさみたいものを、大人になるにつれて感じることが多くて。曲にしてみました。

●12曲目:It's Our Time(English ver.)
※CD only盤/オフィシャルファンクラブ「月面基地」盤のみボーナストラックに収録

Yuka 実はIt’s Our Timeはライブで歌い始めた時は英語詞だったんです。歌っていく中で、だんだんと「日本語詞も入れたいね!」って録り直しました。でも、「英語詞のヴァージョンをライブで楽しんでくれた人もたくさんいるから、入れようよ!」って、ボーナストラックとして収録する事に決めました。

Masaki 全部英語だと、ちょっと距離が出るような気がしたんですね。そこは4行でも、日本語でキーワードとしてわかりやすい言葉を投げかけてみたかったんです。グッとみんな近づいてくれる気がしたんですね。そういえば、海外公演にむけて、日本語の4行のところだけ、インドネシア語やフランス語など、いろんな国のヴァージョンがあっても面白いかもしれませんね。

テキスト・取材:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

OFUTARISAMA FULLMOON LIVE TOUR 2015 SPRING @AKASAKA BLITZ REVIEW

6thアルバム『It's Our Time』 CD+Blu-ray同梱盤、CD+DVD同梱盤 収録ライブ映像 全曲解説。〜moumoon史上初の2人だけでのツアー〜

2015年春、日本〜フランス〜台湾と3カ国8箇所で開催されたツアー『moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 SPRING~OFUTARISAMA~』。タイトルでOFUTARISAMAと示されている通り、moumoon史上初の2人だけでのツアーとなった。

国内千秋楽、ソールドアウトとなった公演、東京AKASAKA BLITZ(5月24日)でのライブの模様は、8月12日発売の新作アルバム『It's Our Time』にて、CD+Blu-ray同梱盤、CD+DVD同梱盤に、本編15曲+アンコール2曲として収録されている。

「今年は、ツアーを春と秋の2回やりたいねって話していたんです。まず、アルバムのリリースに合わせてプレツアーというか『2人だけでやったらどうだろう?』ってアイディアが生まれました。これまでツアーでは、2人だけではライブをやったことなかったんですよ。でも、いつかはやってみたかった企画でした。秋はその分バンドでやるって決めていたので、完全に割り切って2人だけで出来ることを追求した特殊なステージになりました。」(Yuka)

注目すべきは、ステージセットにギターや小物パーカッション、タンバリンなど楽器が飾られ、それら楽器が実際に使用され、オリジナリティあふれるサウンドを醸し出すエッセンスとなっていたことだ。サンプラーを駆使しながら、アナログ・テイストに多重録音→再生することで1人オーケストラを奏でるMasaki。パーカッションでリズムを解き放ちながら歌うYukaの勇姿。これまでみられなかったニュータイプなmoumoonの姿に注目して欲しい。

「後ろのセットに楽器を引っ掛けたのはYukaちゃんのアイディアですね。いろんな楽器を持ってきて、自宅で弾いているようなコンセプトだったんです。ある意味、『It's Our Time』のレコーディングの再現というか、どこかしら似たテイストがありましたね。」(Masaki)

【1. EVERGREEN、2. トモシビ、3. 一期一会 4. Sunshine Girl】

オープニング楽曲「EVERGREEN」〜「トモシビ」は、アコースティック・ギターで和音がつま弾かれ、独特の緊張感が漂っていた。途中、ステージ上空から緑のレーザーが、ピラミッド上に投影されていたのが美しく印象的だった。その後、「一期一会」ではMasakiがシンセ音が鳴るパッドを足で弾いているシーンが興味深い。実は、一番上のドには2オクターブ上を混ぜるなど、あえて複雑なプログラミングを事前に仕込んでいたらしい。その後、ゆるりと語られるMCの後は、Yukaによる「暖かい曲を!」という前振りから「Sunshine Girl」を2人だけのアコースティック・ヴァージョンとして奏でていた。

【5. moonlight】

「moonlight」では、Yukaが鉄琴を弾きながら、途中エレキ・バイオリンをベースとして活用。途中、シャラランと綺麗に鳴り響く、美しき音色を放つウインドチャイムに注目して欲しい。

「ベースの音が出るバイオリンを発見したのが大きかったよね。実は、YUKAちゃんが昔から持っているヤマハのサイレント・バイオリンをギター用のエフェクターで2オクターブ下げててベースにしてるんです。ウッドベース風の音がするんですよ。」(Masaki)

【6. I'm Scarlet】

「I'm Scarlet」では、Yukaが歌いながらカホンでリズムをキープ。レコーディングでのひんやり感に、少しだけ暖かみが加わった独特な雰囲気が会場中に響き渡っていく。

「元々ドラムのパターンが複雑だったので難しかったんですよ。静かな曲だから、一瞬ベルを鳴らすだけでも目立ちすぎるんですけど、手に入れたばかりのベルがお気に入りで、一回だけ鳴らすためだけに使いました(苦笑)。ウインドチャイムの仲間ですね。」(Yuka)

【7. myself】

ホワイトのレーザーが、まるで深海から太陽の光を見上げるかのような、淡い光が真っ暗な空間に輝くかのようにはじまった「myself」。Yukaが鉄琴やエナジーチャイムを鳴らしつつ、Masakiがサンプラーを活用し、ループしてリバーブをかけることでトラックを即興で組み立てていく。

「サンプリングした音は、波系全体の一部分にフォーカスして、その再生場所をランダムに変えるなどいろんな工夫をしています。ここは同期を一切使ってないんです。シンセを使わずに、Yukaちゃんのベルの音をシンセサイズしました。足でYukaちゃんが弾いたフレーズを再生してます。音程を足で変えているんです。会場によってはマイクの位置が変わると音量も変わるから、生サンプリングは気にしないといけない事だらけでドキドキでした(苦笑)。」(Masaki)

【8. フィリア】

今回の選曲は、“moumoonらしさを基準”に選ばれたという。「フィリア」で注目すべきは、「myself」でサンプリングしたフレーズをひずませたノイズにしていくイントロの高揚感だ。Masakiが足でボリュームを調整し、間奏でもノイズが響き渡っていく。

【9. エメラルドの丘】

これまでの静寂なライブが一変。Yukaのリズムによってアップテンポな「エメラルドの丘」を披露。待ってましたといわんばかりにオーディエンスが盛り上がりをみせていく。

「去年フェスでもやった曲でした。ライブ向きなナンバーですね。これは、アコースティック・ギターと歌だけだとちょっと物足りないから、だったら私がタムを叩こうみたいな。前半のピークですね。」(Yuka)

【10. BF、11. MUSIC】

ほっこりする曲と紹介された「BF」は、シンプルにアコースティック・ギターと歌で披露。続いて「MUSIC」では、パッドを手で叩きループして、アコギもループ。ペダルをルーパーのコントローラーとして活用しているのだ。まさに、Masakiは手も足もフルで活用して演奏を続けていく。Yukaは歌いながらパーカッションをいくつも使い分けるなど、音が変わる様を目の前で表現していく。

【12. Never look back、13. cocoon】

MCの後には、 ニューアルバムに収録される新曲「Never look back」、「cocoon」を披露。リズムループで、アコースティック・ギターに8分音符のディレイがかけられたシンプルなアレンジの「Never look back」。そして、ダンスチューン「cocoon」では、CD音源に近いトラックを、Masakiによるステージ上でのエフェクティヴなリミックスで、オーディエンス大盛り上がり状態へ。Yukaの早口フレーズが快楽ポイントを刺激してくれるのだ。

【14. Butterfly Effect】

無機質なカッコいいループのリズムが使われる「Butterfly Effect」では、歌で人の内面を描いていく。もともと、2人でライブをする機会があったら、かならず選曲したいと思っていた曲だそうだ。

「そんなに大した話でもないんですけど、実はリズムのループは8小節のパターンなんですが、Dメロの終わり、「約束の場所で」のところで2小節ズレるんですよ。でも、ズレたブレイクがカッコいいから直さずにこのままっていう。同期で出しちゃえば簡単なんですけどね。人力でやっていて大変なのは最後に自分で止めなきゃいけないんですよ(苦笑)。緊張しますね。」(Masaki)

【15. It's Our Time】

本編ラストは、新曲ということで出来立てホヤホヤのレコーディング・サウンドがシーンケンスで奏でられていく。雰囲気的にオーガニックなテイストがありつつも、ほぼ前編打ち込みだという不思議な雰囲気を醸し出すナンバーだ。

【EN-1. Hello,shooting-star、EN-2. good night】

アンコールでは、moumoonのスタンダードな形に戻った感じがした。タイトルに合わせてか、星空をレーザーとミラーボールで表現。ラスト、流れ星がキラーンと流れる様にも注目したい。

「今回のツアーは、秋のツアーへと繋がっていきます。せっかく2人だけなので、普段と違うことをやってみたかったんです。この時点ではアルバムもまだ完成してなかったし、作っている途中でした。それもあって、ラストは“To be continued”って感じで終わるんですよ。」(Yuka)

アンコール2曲目「good night」は、moumoonのライブで定番なラストソングだ。moumoonとして一番ライブでプレイしている楽曲だという。こうして、moumoon史上レアな2人だけのツアー『moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 SPRING~OFUTARISAMA~』は無事に終了。そして、アルバム『It's Our Time』のリリースを経て、秋の全国ツアー『moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015 ~ It's Our Time ~』へとmoumoonの旅は続いていく。

テキスト・取材:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

movie

IT'S OUR TIME moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015

オリジナルアルバム「It’s Our Time」を引き提げ、9/28〜全国ツアー
「moumoon FULLMOON LIVE TOUR 2015〜It’s Our Time〜」開催決定!

09/28(月)
東京・中野サンプラザ
10/17(土)
福岡・福岡 Drum Be-1
10/18(日)
広島・Cave-Be
10/24(土)
北海道・PENNY LANE 24
10/31(土)
神奈川・横浜BAY HALL
11/07(土)
愛知・Bottom Line
11/14(土)
宮城・CLUB JUNK BOX
11/21(土)
兵庫・神戸VARIT.
11/22(日)
京都・KYOTO MUSE
11/23(月・祝)
大阪・心斎橋JANUS